ごあいさつ
透き通るようなコバルトブルーの海、どこまでも高い紺碧の空、かつてムー大陸があったといわれる広大な南太平洋、そこには14の国々があり、天国に一番近い或いは最後の楽園とかいわれています。
ただ、そんなパラダイスには未だに多くの戦禍の名残が苔むしたままに歴史を刻んでいます。望郷の念を抱えたまま故郷に帰れずに永久の眠りについている多くの人々がいることを忘れることができません。そんな中でも、同じように戦禍の苦渋を受けたであろう南の国の人々は今では私達を温かく受け容れてくれています。当社は、そのような島嶼国の人々にライフラインとしての自覚のもとに、多目的船により生活必需品を定期輸送しています。これからの課題は、南の国々からの輸出品を開発し、経済的に自立できるようにお手伝いすることが恩返しに繋がると思っています。
当社は、創立43周年となりましたが、今後とも安定した成長による経営基盤の確立が社会的責任を果たしていく上で必須であると考え、昨年グループ内に商事部門を設けました。海運のみならず貿易を通じてその相乗効果を図りながら世界との関わりを拡大していきたいと考えています。願わくば、それが広い意味での社会貢献に繋がると思っているからです。
2017年2月
代表取締役社長
高松 裕満